暑い季節になると、汗をかきますよね。     「汗をかかなければ夏が好きなのに…」 という方もいらっしゃるのではないでしょうか？   ベタベタした汗をかいていませんか？？   そもそも汗はなぜかくのでしょうか？？ まずは汗の役割をご紹介します。  

汗の役割

  人間は日常の様々なシーンで汗をかいています。   運動、入浴、睡眠、通勤・通学、座っているだけでも 汗をかいているのです。     そんな汗には、 「体温を一定に保つ」という大事な役割があります。   体温が上がると汗が出るのは、 汗が蒸発するときに身体の表面の熱を奪って、 身体を冷やしてくれるからです。   汗が体温を一定に保ってくれるおかげで 私たちの身体は正常に機能することができ、 健康に保たれています。    

「いい汗」と「悪い汗」

  汗の役割を紹介しましたが、 そんな汗にも「いい汗」と「悪い汗」があります。     【いい汗の特徴】         いい汗の特徴としては、   ・水のようにサラサラで蒸発しやすい ・舐めても味がしない ・雑菌が繁殖しにくくニオイがない     毛細血管から汲み取った水分から 必要な塩分やミネラルなどを体内に戻し、   水だけを汗腺から排出していくのが 「いい汗」です。     【悪い汗の特徴】         悪い汗の特徴としては、   ・ベトベト・ネバネバしていて蒸発しにくい ・舐めるとしょっぱい味がする ・雑菌が繁殖しやすくニオイが出る   必要な塩分やミネラルが体内に戻らず、 水と一緒に体外へ出てしまうのが「悪い汗」です。    

「悪い汗」をかく原因

    悪い汗をかいてしまう原因が、 働ける汗腺の数にあります。   汗をかく生活習慣が無かったり、 汗をかくことを嫌っているうちに   働ける汗腺の数が減っていきます。             その結果、汗腺への負担が増えて 十分に塩分やミネラルを体の中に戻すことが出来ず、 悪い汗を作ってしまうのです。     汗腺の働きが活発だと勘違いして、 「汗かきで困る」という人の中には 部分的な「悪い汗」になっている場合が多いといわれています。    

いい汗のメリット5つ

  「いい汗」をかくことで得られるメリットを 5つ紹介します！     ①熱中症や夏バテ対策になる           効率的に体温調節ができるので 外気の暑さに負けにくくなります。     血中の塩分やミネラルが失われないので、 熱中症の予防にもなります。     ②体内の不要な老廃物や毒素を排出             人間の身体は、 便・尿・汗・髪の毛・爪などから老廃物をデトックスします。   その中でも、汗は有効な手段です。     エクリン腺からの汗や、皮脂腺から出る少量の汗とともに 毒素が流れ出るといわれています。     体内で作られる老廃物は、 腎臓から排出する機能が人体に備わっていますが、   現代になり身体に取り込む機会が増えた 水銀や鉛などの化学物質は、   汗と一緒にしか排出できません。     ③むくみ解消     「いい汗」をかける汗トレで体温を上げると、 血流が良くなり、腎臓の働きが活性化します。     腎臓は身体から余分な水分を排出する役割があるので、 汗や尿がきちんと出ていき、身体に水分をため込みにくくなります。         むくみが取れるのはもちろんのこと、 血流が良くなることで代謝も上がるので   痩せやすくなるというメリットもあります。     ④美容効果       みずみずしく潤っているお肌のポイントは皮脂膜です。   皮脂膜は、皮脂と汗が混ざり合って皮膚の表面を覆っているものです。   皮脂膜の形成により、肌表面の水分の蒸発を防ぎ、 乾燥による小じわなどを予防してくれます。     汗をかくと皮脂の分泌も盛んになるので、 しっかり汗を出して若々しいツヤのある美肌を手に入れましょう！     ⑤汗の嫌なニオイやべたつきがなくなる         ”汗くさい”という言葉がありますが、 エクリン腺からの汗そのものにはニオイはほとんどありません。   汗が肌にとどまって、そこに雑菌が繁殖することでニオイが出てきます。     いい汗は、不純物が少なくほとんど水と同じなので、 サラッとしていて、ベタベタとした不快感もありません。   蒸発が早いので雑菌が繁殖せず、 ニオイも少なくなってきます。    

いい汗をかくためのトレーニング

    いい汗をかくために簡単にできる方法を紹介いたします。     【ツボ押し】   汗をきちんとかけない人は、 体の中水分が溜まりすぎている場合が多いです。     濡れた水着を常に着ているようなもので、 冷えやむくみの原因となります。         代謝を上げて、血行がよくなるツボを紹介するので、 お身体から余分な水分を排出していきましょう！   あくまで、いい汗をかきやすくなるツボですので、 ここを押したら汗がたくさん出るという訳ではございません。     ☆ツボの押し方     両手の親指を重ねてツボの真上に当て、 骨に向かって押すのがポイントです。   リラックスした体勢で行いましょう。         ・血海   ひざのお皿の骨の内側から、 指3本分上にあるツボです。   血が集まる場所とされ、血行をよくして身体を温める効果があります。     ・陰陵泉   ひざの内側の骨のすぐ下にあるツボです。   身体の余分な水分を排出する作用があり、 汗や尿の出を促す働きがあります。     【食べ物】       めかぶやもずくなどの海藻類、 ヨーグルト、根菜類は身体を温めて汗をかきやすい体質にします。     大豆に含まれるイソフラボンやレシチンは、 いい汗を作る働きをします   悪い汗が出る食べ物の特徴としては、 ・ニオイの強い食品 →にんにく、ニラ   ・身体を冷やす食材 →夏野菜、白砂糖、   ・高脂肪の酸性食品 →肉類、魚介類、チーズ   などが挙げられます。     【飲み物】       飲み物でおすすめなものが、 ・身体を温める飲み物   ・クエン酸飲料   ・ミネラルの多い飲み物   豆乳や、ミネラル炭酸水、リンゴ酢などがおすすめです。   ブルーベリーやいちご、リンゴなどの暖色の 果物スムージーも良いです。     反対に、 ・身体を冷やす飲み物   ・刺激の強い飲み物 は悪い汗を出してしまいます。       お酒やコーヒーなどの刺激物などが挙げられます。 冷たい飲み物は、 すぐに飲み込まず口の中で温度を慣らしてから飲み込みましょう。     【サウナ】         効率よく汗をかくにはサウナもおすすめです。   体内の余分な水分を汗で出し切ることができます。     1回につき、10分程度にして 最初は無理せず暑すぎない下段から始めましょう。     「10分入ってから、出て水をかける。」 というのを繰り返すと身体に負担がかからず 効率よくいい汗をかくことが出来ます。    

冷房の使い方

        冷房の温度が低すぎると、 外に出たときに、かえって汗をたくさんかいてしまいます。   設定温度は外気温-5℃以内にして、 外出15分前には冷房を切って温度差を慣らしましょう。   また冷房は冷え性の原因になります。 冷え性の方は是非こちらの記事も読んでみてくださいね☆

これを見れば冷え性知らずに！4つの原因と改善ポイント

     

まとめ

    ”汗”に対してマイナスイメージを持っている方が多いと思います。   「いい汗」をかくことによって   身体には多くのメリットがあり、 美しく綺麗になることができます！     是非、皆様も積極的に「いい汗」をかいていきましょう！